ジャパンアーツ チャリティコンサート

2011年5月18日
東京オペラシティコンサートホール



構成:新井鴎子


第一部<祈り>
S. バーバー:弦楽のためのアダージョ 作品11
ジャパン・アーツ所属アーティストを中心とした弦楽アンサンブル
 指揮:梅田俊明、
 ヴァイオリン:内田輝、木嶋真優木野雅之、小林美恵、滝千春、宮内道子
 ヴィオラ:鈴木康浩、渡邉信一郎
 チェロ:遠藤真理、長谷川陽子
 コントラバス:星秀樹

J. S. バッハ / グノー:アヴェ・マリア
 坂本朱(メゾ・ソプラノ) / 三舩優子(ピアノ)

P. マスカーニ:アヴェ・マリア
 森麻季(ソプラノ) / 三舩優子(ピアノ)

G. カッチーニアヴェ・マリア
 舘野泉(ピアノ)

J. マスネ:タイスの瞑想曲
 小林美恵(ヴァイオリン) / 寺田悦子(ピアノ)

H. ヴォルフ:祈り
 河野克典(バリトン) / 練木繁夫(ピアノ)

黒人霊歌:アメージング・グレイス
 佐藤美枝子(ソプラノ) / 河原忠之(ピアノ)

A. ドヴォルザーク:歌劇「ルサルカ」より“月に寄せる歌”
 松本美和子(ソプラノ)/河原忠之(ピアノ)

F. ショパン夜想曲第20番 「遺作」
 上原彩子(ピアノ)


第二部<再生>
F. ショパンポロネーズ第6番「英雄」作品53
 清水和音(ピアノ)

G.ヘンデル:歌劇「リナルド」より “泣かせて下さい”
  錦織健テノール) / 河原忠之(ピアノ)

G. プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」より“誰も寝てはならぬ
 鈴木慶江(ソプラノ)&水口聡(テノール) / 河原忠之(ピアノ)

F.リスト: ラ・カンパネラ
 横山幸雄(ピアノ)

F. メンデルスゾーンピアノ三重奏曲 作品49 〜 第2楽章
 千住真理子(ヴァイオリン) / 長谷川陽子(チェロ) / 仲道郁代(ピアノ)

F. シューベルトアヴェ・マリア
 佐藤しのぶ(ソプラノ)/清水和音(ピアノ)

吉松隆:5月の夢の歌
 金子三勇士(ピアノ) / 赤坂達三(クラリネット) / 原田節(オンド・マルトノ
 弦楽アンサンブル


司会:江原陽子、足立さつき、曽我大介


ジャパンアーツ所属の演奏者がボランティアで参加したチャリティコンサート。会場は完全な満席。
天皇皇后陛下が観に来ていたので翌日新聞記事にもなっていた。終焉後、観客全員(多分98%くらいの人たち)がなんの躊躇もなく天皇皇后に向かってスタンディングオベーションをするのを観た時は、「これって演出の一部?」と思ったほどだ。天皇って、考えてみると日本で一番有名な人で、まあアイドルみたいなもんなんだな、と認識を新たにした次第。

演奏で印象的だったのは、声楽では森麻季さんの神聖な響きの高音と抜群の構成力、表現力が光ったマスカーニのアヴェ・マリア、個人的には2000年代前半のアイドル、佐藤美枝子さんによるアメイジング・グレイスの熱演。坂本さん、錦織さんもよかった。
器楽では、横山幸雄さんのラ・カンパネラは圧巻の完璧な演奏。素晴らしい音の美しさに驚愕。