鈴木佐英子、鴨川華子 フルートとチェンバロの愉しみ Vol.15
2021年4月24日
東京オペラシティ 近江楽堂
鈴木佐英子 フルート
鴨川華子 チェンバロ
ドイツ・バロックの至宝
J.S.バッハ カプリッチョ ”最愛の兄の旅立ちに寄せて” BWV992
J.G.ピゼンデル ソナタ ハ短調(伝J.S.バッハ BWV1024)
(アンコール クヴァンツ アダージョ)
本当は昨年の4月に開催予定だったがコロナ禍で1年越しとなったプログラム。今年も緊急事態宣言発出の前日となり、冷や冷やしたがギリギリセーフで開催できたことをとてもうれしく思う。
いつもながらお二人の完全に息の合った素晴らしいアンサンブルで、バロックの様々な名作をじっくりと鑑賞させてもらえるとても素晴らしいコンサートだった。個人的に特によかったのはクヴァンツのソナタ。第二楽章Cantabileの深い表現に引き込まれた。Flの鈴木さんの音質もさらに幅が広がった気がして、より暖かさ、柔らかさ的な表現の幅が増した気がする。チェンバロソロのBWV992もとても表情豊かな曲で、チェンバロの表現の奥の深さを感じさせられた。
今年で15回目のこのプログラム。まだまだ続いてほしいと心から願っています。