おかわり団

2007年12月21日(金) 
MUSIC PLAYERS おかわり団 PRESENTS
おかわりサンタがやってきた

彩の国 さいたま芸術劇場 音楽ホール

プログラム曲
 *アヴェ・マリア(F.シューベルト
 *ホワイト・クリスマス(A.バーリン
 *クリスマス・ソング(M.トーメ)
 *そり滑り(L.アンダーソン) 他


ヴァイオリン  藤田 弥生
トランペット  斎藤 秀範
サクソフォーン 松井 宏幸
テューバ    佐藤 桃
ピアノ     堤 雅那子
パーカッション 東 佳樹
編曲      内田 祥子

知人のクラリネット奏者の友人らによる演奏者集団、「おかわり団」による公演。
演奏者は皆芸大出身で、内田氏がすべてを編曲し(彼女のオリジナルの曲の演奏もあった)、色々なテーマで定期的に講演をやっているとのこと。
あまり例をみない楽器編成だが、個々の演奏者の技量とすばらしい編曲で、とても興味深く聴けたし、すばらしいソロ演奏には息を呑んだ。

クラシックの演奏者の自主公演的公演は、そういった関係の友人が多いこともあって、よく出かけている。そういう公演と比較すると、本公演は(各演奏者の生徒さんと思われる中高生が多いのも事実だが)一般の固定客も多いようで、かなりのお客さんが入っていた。演奏のレベルはものすごく高いし(皆さんホントに上手)、特殊な編成&すばらしい編曲の結果、他にはないとてもオリジナルな演奏を聴かせてくれる。こういう演奏会って実はいまままであまり聴いた事がなかったな、と思った。そんな魅力があるからこそ、しっかりお客さんもついているのだろう。

自主公演って本当に難しいと思う。発表会に毛が生えたもの以上の価値がないと、N響とかのプロのオケの演奏会が1500円とかで、また新国立劇場でのオペラが3000円とかで観れてしまう中、人脈以外の理由ではなかなかチケット代を払ってもらえない。

「おかわり団」は、一般に敷居が高いと思われているクラシック音楽を身近に感じてほしい、という思いも込められた団体名とのこと。そんなビジョンに十分に見合う価値を提供してくれていると思った。次の公演も楽しみだ。


彩の国 さいたま芸術劇場。与野本町という初めて降り立つ駅、10分ほど歩くと閑散とした駅前の雰囲気からは想像できないような立派な音楽ホールがあった。ここにきたのは初めてだが、これはすばらしいホールだと感じた。暖色系でまとめたデザインは落ち着きがあるし、室内楽にはちょうど良いサイズで残響も心地よかった。でもこの交通の便では、働いていたら平日夜には絶対来れないだろうなあ。