新日本フィル タロー/イェンセン

2月25日(木)19:15開演 会場:サントリーホール

#555 定期演奏会

■プログラム
フランク作曲 交響的変奏曲 *
ラヴェル作曲 ピアノ協奏曲ト長調 *
チャイコフスキー作曲 交響曲第5番ホ短調 op.64

■出演者

指揮:エイヴィン・グルベルク・イェンセン Eivind Gullberg Jensen
ピアノ:アレクサンドル・タロー  Alexandre THARAUD

前半はアレクサンドル・タローの多彩な音使いに圧倒され(アンコールのスカルラッティも巣晴らしかった)思わずコンサート会場でのCDを買ってしまった。

後半は「こんなチャイコフスキーは聴いたことない!」「いままのチャイコのイメージとぜんぜん違うけどすごくいい!」演奏で感動。チャイコフスキーをフランス料理のように仕上げて、野暮ったさを排除し、多少大げさな味付け(すごいテンポの波、、でもそれがぜんぜん不快ではない)とで華やかさを加えてサーヴされたような気分。きっとムラビンスキーとかの演奏をAuthenticなチャイコフスキー、と思っている人には必ずしも快適ではなかったと思うけど、曲の持つ魅力をこのように新しい形で提示してもらえるのは音楽ファンとしてはもっとも心が躍る瞬間だと思う。