東京フィル 堤剛 阪哲朗
2015年1月14日(水)
東京オペラシティ コンサートホール指揮: 阪 哲朗
チェロ: 堤 剛
堤さんの気合いの入った演奏姿と、そこからあふれ出す情感あふれた音に思わず涙が出そうなくらいに感動する。こんなに、音だけで感動させられる人はなかなかいないのではないか。そして寄り添いつつ、ときに引っ張り合うようなオケの伴奏がこれまた素晴らしく、テンションを保った音の世界に集中が全く途切れなかった。
ベートーベンは、なんとなくクライバーを思い出す感じのテンポで進んでいったが、4楽章のテンションの高め方はクライバーのそれ以上。繰り返される旋律が毎回新しい色合いを持って迫ってきて、テンポが早くても決して軽くなることない、表情の豊かな演奏だった。