フィラデルフィアオケ定期 ブラームス3番他

April 4, 2008
Verizon Hall
Brahms and Wagner

The Philadelphia Orchestra
Rafael Frühbeck de Burgos, conductor

BRAHMS Symphony No. 3
WAGNER Excerpts from Götterdämmerung

久々にフィラデルフィア定期公演に足を運んだ。指揮者は去年の演奏で好きになったRafael Frühbeck de Burgos。ご出身の国の音楽を演奏した前回とはうってかわって、今回はドイツ物攻めといった感じのプログラム。

前半からいきなりブラームス交響曲とは、いきなりメインディッシュに食らいつくといった感があったが、もともととてもすばらしい曲な上に、すばらしいオケの音で、一気に引き込まれる。久しぶりに聴くフィラデルフィアオケの音・・・本当に美しい。やっぱりすばらしいオケを生で聴くのは精神の栄養だな、と改めて認識する。最近勉強に忙しくてなんとなくコンサートから足が遠のいていたが、卒業も間近、今一度コンサート三昧の日々に戻そうと決意。

今日のオケは第一バイオリンとチェロの首席がおらず、いつもは副首席奏者のプレイヤーたちが首席を務める形だった。コンマスが違うとバイオリン全体の音が結構違って聴こえるのが面白かった。いつものコンマスのDavid Kimが結構ひっぱっていくタイプというか、音も彼の音が際立って聴こえるという感じなのに対して、今日のコンミスJuliette Kangさんの音はむしろあまり聴こえず、あくまで第一バイオリンの集団として音が聴こえてくるという感じ。

終演後、おまけで首席ヴィオラのChang氏によるブラームスヴィオラソナタの演奏が行われた。これまたすばらしい演奏で、今日は本当におなか一杯大満足。1つコンサートを終えてから、ソナタを弾くのだから、それなりに大変だろうと思うが、お客さんへのサービスとしてこういうのをやるところが偉いと思う。集客に苦労している東京のオーケストラも大いに参考にすべきではないか。