フィラデルフィアオケ定期

Oct 20, 2007@Kimmel Center

Philadelphia Orchestra

Osmo Vanska Conductor
Leif Ove Andsnes Piano

BRAHMS Piano Concerto No.2
SIBELIUS In Memoriam, Op.59
SIBELIUS Symphony No.3

フィラデルフィアオケ定期。
ブラームスのピアノコンチェルト2番がお目当てで行ったのだが、ちょっと期待はずれ。
ピアニストはすばらしかったが、指揮者がどうも・・。2楽章はよかったが、それ以外はとても単調で退屈な感じ。
それでも、会場はフィラデルフィアオケには珍しいほどのスタンディングオベーション。知り合いには、木曜の演奏にも来て、とても良かったのでまた来てしまった、という人もいたほどで、評判はとても良かったのだと思う。ピアノがすばらしかったのは納得なんだけど・・。なんとなくほかのお客さんほどには楽しめなかったのが残念。ピアニストのAndsnesは、一見地味だけどとても安定した正確な演奏で、かつ音がとても多彩で表現が豊かなのが印象的だった。

前半はそんな感じだったのだが、意外により楽しめたのは後半。シベリウスのまあり知られてなさそうなMemoriamで始まった。この曲のサブタイトル「funeral march for orchestra(オーケストラのための葬送行進曲)」というだけあって、そんな感じの重い曲。指揮も良かったのだろう、重いし、サブタイトルどおり、単調なリズムを基礎とした音楽なんだけど、結構引き込まれた。

交響曲3番も同様、今まで聴いた事の無い曲だったが、かなり楽しめた。シベリウス交響曲って、5番以降くらいが結構演奏されると思うのだけど、この3番、地味だが結構聴いてて面白いなと思った。シベリウスらしく、民謡っぽい旋律をモチーフにしつつ、古典的な面と20世紀らしい面とを上手く組み合わせた曲というか。オーケストレーションも気持ちよいし、面白くもあるし、なかなか気に入ったかもしれない。