キーシン

2007/4/25

Evgeny Kissin

SCHUBERT: Sonata in E-Flat Major
BEETHOVEN: 32 Variations
BRAHMS: 6 Pieces Op. 118
CHOPIN: Andante Spianato and Grande Polonaise brilliante

アンコール10曲 (曲目は後日アップします)

1年ぶりのキーシン。今日はKimmel Centerの大ホールでの演奏会だったので、ピアノソロにはちょっと大きすぎる感があったけど、それでも十分に楽しめました。たくさんの表情を持った音が流れてくる。本当に美しい。

楽しみだったのはキーシン毎度の長いアンコール。アメリカのお客さんって、基本的に拍手が淡白、というか、あまり長い間拍手をせずすぐに席を立つ傾向にあるので、今日はあまりアンコールは期待できないかな・・と思っていたのだけど、一部の熱狂的なファンを中心に拍手が鳴り止まず、結局今日は10曲!をアンコールで演奏。ちなみに彼の最高記録が12曲だとか。ということは今日は最高記録にかなり迫ったということか。


(写真:演奏後サイン会でのキーシン。演奏前と後とで頭の大きさが全然違うのが面白い。)


一つ日本とは違うなと思ったのが、ここアメリカでは客がそれぞれ帰りたいと思ったら帰り、もっと聴きたいと思う人のみがアンコールを要求するという点。日本だと、よほど忙しい人はプログラム終了後に退席するかもしれないけど、ほぼ全員が、キーシンが出てこなくなるまで拍手し続ける。

結果として、ここではアンコールが続くにつれて本当に音楽好きの人しか残らないので、会場は時間がたつにつれてより純粋な「キーシン信者」的な人の率が上昇・・・。最後はなんだか異様な盛り上がりとなりました。クラスメートのピアノ弾きの台湾人は、クラシックコンサートだというのにブラボーの叫びすぎでなぜか声を枯らしてました。