ピアノバー考察

ymellon2007-02-15



元上司につれられてピアノバー(NYの日本人向けキャバクラの通称。名称の起源は不明)に行きました。


キャバクラに行くような景気でもなかったおかげでここ数年行かずに済んでたんですが、「どうしてこんなものに金をつかうんだろう」という印象は歳をとってもかわりません。
ちなみに1時間半で一人当たり150ドルくらいの出費・・・!


キャバクラが好きな人と嫌いな人ってのがいて、好きな人はこれまた二類型あって、元々女性にモテるタイプの男性と、元々あまりぱっとしないタイプの男性。
嫌いなタイプは僕みたいにマニアックで、たぶん相手をする女性側も困るタイプか、まじめな人か、純粋にお金の使途に厳しい人(いい意味でけちな人)・・・かな。

「もてなされる」のがサービス業の顧客の立場の基本だと思うんだけど、キャバクラって考えてみるとすごく複雑な商売。男性側に話をさせて女の子を笑わせたり盛り上げ「させてあげる」ことによって楽しませるという意味では、顧客側のアクティブな姿勢を前提としたサービスになっているわけで、その顧客側の姿勢をいかに引き出すかに腕がかかっている・・とも言える気がする。

・・なのにとりわけキャバクラという業態においてはその技術に長けた人を見たことはあまりない(むしろそういう技術持っている人は現実社会のほうが多いかも)。

でも要は積極的に女の子とを話して楽しい時間を作ろうという意志および傾向のある人(=女性と盛り上がるのが好きな元々もてるタイプの男性orちょっとの刺激で火がついてアクティブになりやすい元々モテないタイプの男性)が中心顧客だから、そのような問題(=顧客側のやる気を引き出す技術の欠如)は発生しないということなのだろう。

だから、僕のような元々やる気がない人が行くと、話すネタもないのでその人の身の上話を聞いて、正直相槌をつくのにも疲れながら高い金を払うはめになってしまう・・・



・・とだらだら書いてたらなんだか整理された気分。


(・・推敲終了後に浮かんだこと)
「積極性を引き出す技術の欠如」と書いたけど、でも実は単に自分がマニアックで分かりにくい人間、ってだけのことなのかもしれない。

・・と考えると、ちょっと複雑な気分になりました。


ちなみにNYで働いている女性たちは事前予想通り、アート系の道を志して学校行ってたり、昼間働いてるけど足りない収入の補填してたり、という人が中心で、何気にみんな結構賢げでしっかりしてるというところが日本のそういうお店との違いのような気がしました。