Tokyo Quartet

Thursday, January 25
8pm | Perelman Theater, Kimmel Center

Beethoven: Quartet in G Major, Op.18 No.2
Mozart: Quartet in F Major, K.590
Debussy: Quartet in G Minor, Op.10



久々の室内楽、さらにはかなり久々の弦楽四重奏の演奏会にいってきました。


Tokyoカルテット(http://www.tokyoquartet.com/)を聴くのは初めてだったのですが、大満足でした。
東京、とはいっても日本人は今では二人だけの構成。
第二バイオリンとビオラの、内声部を主に担当するお二人が日本人。


比較的若めの第一バイオリンの方が美しい音色できれいな音楽を聴かせてくれるのだけど、このカルテット、ノリのりになってもなぜか独特のコクというか、渋さを失わないところに不思議な魅力を感じました。


オケのコンサートが比較的音に浸されて「すかっ」として終わる傾向にあるのに対し、今日のは複雑なだしの効いたスープを飲んだ後味がしばらく残っているような感じの感動。


たぶん、おそらく年長?のビオラの方の出すあの渋いまろやかな音と、独特のリズム感みたいなものが、「ダシ」の秘訣では、と思いました。


それから、これはカルテットとしては必須の条件なのかもだけど、誰が引っ張っているという感じがまったくしないアンサンブル。本当に「四位一体」となった演奏にはすごく感動しました。


曲目は、ベトベンの弦楽四重奏としては初期の作品と、モーツァルトの(弦四重奏)最後の作品。そして後半ドビュッシーの唯一?のカルテット。ドビュッシーには本当に感動。こんなに美しい音楽があるんだ、って感じ。印象派の絵画をぼーっと眺めているような気分に浸らせてもらいました。完璧な演奏にスタンディングオベーションしている人も多数でした。


次の機会が楽しみです。