January 17, 2007
Verizon Hall
Vivaldi and Bruckner

The Philadelphia Orchestra
Christoph Eschenbach, conductor
David Kim, violin
Juliette Kang, violin
Kimberly Fisher, violin
Paul Roby, violin

VIVALDI The Four Seasons
BRUCKNER Symphony No. 9

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フィラデルフィアオケの定期演奏会

本当は前半は別の曲の予定だったのが、バリトン歌手の体調不良により急遽変更となり、もう少し後の定期プログラムで演奏される予定だったヴィヴァルディの四季が演奏されることに。

そんな有名な曲が演奏されることだし、ちょうどクラシックコンサートに行ってみたい、と言う友達がいたので、彼らを誘って一緒に聴きにいきました。


ヴィヴァルディの四季は1725年ごろの作品。当時の欧州の農村の四季の風景を感じさせる音楽。エッシェンバッハのメリハリの利いた指揮で、いつも以上に風景が立体的に浮かび上がってくるような感じがして、思わずニンマリしながら聴きました。
ソリストは四季それぞれを、フィラデルフィアオケの第一、第二バイオリンの主席および副主席奏者が担当。これがまたうまかった。やっぱりこういうレベルのオケになると、ソリストとして活躍している人にまったく引けをとらないんだなあ、ということに関心しました。

後半のブルックナー9番は、ブルックナーが亡くなる直前に作曲した遺作。4楽章目の作成途中で亡くなったため、3楽章までで演奏されるもの。
意識したのかベートーベンの第九と同じニ短調で書かれてて、聴いてみてびっくりしたけど1〜3楽章までの流れや、各楽章、とりわけ第一楽章はほんとに影響が明らかなほど似ている。

3楽章まででも60分以上の演奏時間と、相変わらず長大なブルックナーですが、今日の演奏には本当に感動しました。
やはり最期の作品だけあってかすばらしい。長いのに、もっと聴いていたい、と思える美しい音楽。また、エッシェンバッハの指揮によって、長大な曲も単調になることなく聴けたのかもしれません。

今日改めて感じたのは、やっぱり音楽監督であるエッシェンバッハの振るフィラデルフィアオケにははずれはない。
シーズンチケットに入ってない公演でも彼が振るものは積極的に聴くようにしようと思いました。