新学期が始まりすでに一週間が経過。しかしなかなか旅行ボケが直りません。

時差ボケはそもそもヨーロッパ旅行だったこともありほとんどなかったのですが、やはり仕事からも学業からも離れて劇場、コンサート、美術館通いの芸術三昧の生活をした後ではなかなか現実に戻れません。

とりわけアイゼナハでの5日間は強烈な印象を自分の中に植えつけてしまったようです。
ベルリンの壁崩壊から15年も経った今、旧東ドイツ圏であったことを強調することは、意味がないように聞こえますがそんなことはないようです。
やはり町の人の雰囲気が違う。旧共産圏×田舎=少なくともアメリカでは見ることのないタイプの控えめで温かい人たち・・・といったところでしょうか。


(写真・冬のヴァルトブルク城世界遺産らしい。)

バッハの生地、ワーグナータンホイザーに描かれた歌合戦が行われた地、という深く誇り高い歴史と共存する町。たった人口4万五千人の町の地元密着の歌劇場で感じたあの雰囲気は、超一流のオーケストラを鑑賞するのとはまた次元の違った深い感動を与えてくれました。


(写真・歌合戦の場面を描いた絵。ヴァルトブルク城の中で)

よくインドに行くと日本社会で生きていけなくなるとか、いやそれはインドではなくチベットだ・・とか聞きますが、冬の東欧というのも、意外とインパクトがあるものかもしれません。