January 12, 2007@ Verizon Hall, Kimmel Center
New York Philharmonic

Zubin Mehta, conductor
Alisa Weilerstein, cello


ELGAR: Cello Concerto
BRUCKNER: Symphony No. 7



一日に二回コンサートに行くのは久しぶり。でもこんなに重いプログラムのが重なるとつらいということを思い知らされました。

メータはインド生まれの世界トップクラスの指揮者。今年のウィーンフィルニューイヤーコンサートを振った人。NYフィルの音楽監督を長く務めてた人で、同じく音楽監督(こちらは終身)のイスラエル・フィルやNYフィルなどとのレコーディングも多い人。

さらに、日本人アーティストとの共演も多く、五嶋みどり、庄治沙矢香などがデビュー間もないころに一緒にCDを出しているケースが多い。庄治さんについてはまさにデビューCDがメータとの共演。
たぶん、コンチェルトを結構楽しんでやれる指揮者さんなんだと思う。

チェリストアメリカ人の若手チェリスト。13歳でデビューしたそうな・・・。なんだかみどりや庄治さやかと似ている。若手「神童」系女の子演奏家が好きなのかもしれない。・・忘れずに書いておくと、Weilersteinの演奏はすごく上手でした。

メータは、「こんなに太ってたんだ」という体形にまずびっくり。今まで上半身の上の方しか写っていない写真ばっかり見てたせいだろう。でも指揮ぶりは、身体が大きい(横にもたてにも)せいもあって「巨匠」な風格。優雅で上品な指揮ぶりがそのままオケに伝染して、音が優雅になっていく感じがするのは不思議。

ブルックナーは生で聴くのは初めて。第四楽章のメロディが好きなんだけど、今回初めてじっくり聴いてみて、ワーグナーみたいだな、と思ったところが何箇所もあった。かなり信奉してたらしいしそういう影響もあるのかも。

しかし曲がほんとに長い。僕はいまだにマーラーブルックナーだけは交響曲の有名な作曲家の中でも手をつけていない領域。理由は曲が長いからなんだけど、どうしてここまで長くする必要があるのかがいまいち分からない。この世代にとっては先輩にあたるブラームスは「長けりゃいいってもんじゃないんだ」とマーラーに言ったらしいけど、僕はブラームスじゃないけど同じ気持ちです。

まあ、あと30年くらい歳をとれば分かるようになるのでしょうか。