11/9/2006 @Perelman Theater, Kimmel Center

Brentano Quartet
Mark Steinberg, violin
Serena Canin, violin
Misha Amory, viola
Nina Maria Lee, cello
(Guest articst)
Mitsuko Uchida, piano

Mozart
Piano Quartet in G Minor, K. 478 (1785)
Bartok
String Quartet No.2, Op.17 (1917)
Schumann
Piano Quintet in E-flat Major, Op.44 (1842)



連日コンサートに行きました。家から近いのと、有名な人が出てもチケットが売り切れてない(!)のを良いことに。
今日は先約がキャンセルになったので急遽行くことに決めたのですが、コンサート当日でもしっかり席がとれました。しかもたったの26ドル・・。

・・ちなみに遊んでばかりで勉強してなさそうに見えそうですが、内実はめちゃめちゃ忙しいです。睡眠時間を若干削って音楽にあてているのが現実・・。コンサートに行くと精神的なストレスはほぐれたりするんだけど、曲や演奏家によってはかなり疲れたりするのがつらいです。昨日のMidoriさんの後の予習は大変でした。

さて今日は内田光子さんとタイトルには書いたのだけど、あくまで彼女はゲストとしての出演。主役のカルテットはアメリカを中心に活躍する、1992年にできたばかりの、かなり若めの演奏家たち。内田「お母さん」にガイドされながらがんばって演奏する・・なんていう雰囲気に若干なってた部分も。

ともかく、これまでたくさんのCDでは聴いていた内田光子の演奏はすごかったです。とりわけ、同じホールで、同じような席で、これは同じかどうか分からないけどSteinwayによる演奏を、二日続けて聴いたわけだけど、ほんとにピアノって人によってこんなにも音が変わるんだ!と改めて驚かされました。

いい加減に鳴ってる音が一つもなくて、すべてが完全に制御されていて意味を持った響きをしている、、という感じ。キーシンを聴いたときも同じようなことを思ったなあ。ただキーシンとはまた全然違う、古典を中心にやってる彼女ならではの、独特の落ち着いた響きはとても心地よかったです。

今度はぜひソロを聞きたい、そう思った演奏でした。

あと、内田光子さんのお辞儀は世界でもっとも深いのではないかとも思いました。鋭角20度くらいまで上体を倒してお辞儀される風景になんとなく鬼才さを感じました。