フルートとチェンバロの愉しみVol8

2012年12月2日 午後2時半開演
東京オペラシティ 近江楽堂

鈴木佐英子 フルート
鴨川 華子 チェンバロ

プログラム
JS.バッハ 「フルートとチェンバロの為のソナタ ハ短調 BWV1017」
J.G.ミューテル 「フルートと通奏低音の為のソナタ ニ長調
J.J.クヴァンツ 「フルートとチェンバロの為のソナタ ホ短調 QV2:21」

C.Ph.E.バッハ 「フルートとチェンバロの為のソナタ 変ロ長調 Wq.161.2」
J.C.バッハ 「フルートとチェンバロの為のソナタ ヘ長調 H597」
W.A.モーツァルト 「フルートとチェンバロの為のソナタ ハ長調 KV14」


毎年聴きに行っているこのコンサート、今年で8回目になるもの。自分は4回目が最初だったので5回目ということになる。なんとも時が流れるのは早いなと実感。。
今日のプログラムはバッハの名曲に始まり、モーツァルトと父バッハの間の時代に活躍した作曲家の作品を紹介しながら、バッハが究めたドイツ・バロック音楽からモーツァルトの新しい時代の音楽への変遷をたどるというもので、とても興味深く聴くことができた。こうして色々聴いてくると、逆に一曲目のバッハの曲の完成度が際立ってくる。こんなレベルまで究めた音楽を前に、自分の新しい音楽を切り開こうとしてきた後代の作曲家の苦労をなんとなく窺い知ることができた気がする。
佐英子さんの演奏はさらに表現力を増したような気が。来年が本当に楽しみだ。