ymellon2006-09-22


2006/9/22(金)14:00-
Verizon hall, Kimmel Center for performing arts
Philadelphia Orchestra

Chopin Piano Concerto No.1
Shostakovich Symphony No.5

Piano: Lang Lang
Conductor: Christoph Eschenbach



待ちに待ったコンサートに行ってきました。
夏はオフシーズンなのでつらい。月に最低2回はコンサート・オペラに行くのが習慣だったので、アメリカにきてからここまで、クラシック音楽を聴く機会がなかったのが本当につらかったのですが、ついに、2006/2007シーズンが始まりました!

フィラデルフィアオケは全米五本の指に入るオーケストラ。現在の音楽監督エッシェンバッハ。この地に住むことになったので、早速シーズンチケットを購入。全9回分、日程は金曜休みという学生の特権を生かして、(割安の)金曜日のマチネ公演です。

ランランは若干24歳の中国人ピアニスト。初めて彼を聞いたのは、NHK交響楽団とのラフマニノフの3番だったのですが、その日はなんと彼の20歳の誕生日でした(演奏後にデュトワが発表して、花束を渡していた)。そのとき以来、これまでに三回ほど彼の演奏に触れているのだけど、なんというか少しずつ演奏が大人らしくなっていっているのが分かって・・・、自分も着実に歳をとっているのだなということを感じます。

フィラデルフィアオケの本拠地はKimmelセンターという、2003年に新設されたホール。これがとてもすばらしいホールでした。サントリーホールをメイプル材のナチュラルブラウンに戸例えるとすると、ローズウッド系のダークブラウンな響き・・・というか。すごくやわらかくしっとりと響いて、かつ(サントリーHのように・・)残響が多すぎない、さらにサイズもちょうど良い、本当にすばらしいホールで、音に浸っているだけで体が浄化されていく気分でした。音楽好きの方にはぜひ体験していただきたい!

演奏は、特にショスタコの5番は泣けるほどよかった。今まで聞いたこの曲の生演奏の中では最高。エッシェンバッハの振り方には、どことなく独裁者的な、かなり全体を支配するような印象を受けます。結果として「エッシェンバッハの音楽」を聴いているという色がちょっと強すぎるな、と実は思っていて、そんなに好きではないのですが、こういうスケールの大きい曲についてはそれくらいのほうが良いということなのかなあ、などと思いました。

今日は統計のグループ課題の宿題を提出して、その足でコンサートに向かったのですが、精神の疲れを癒した矢先、コンサート後は再びLearningチームのメンバー宅でマーケティングケースのWrite-upのための議論・・。休む暇がありません。ますます音楽を必要と感じる今日この頃。精神のマッサージですね。