美人画ギャラリー

ymellon2007-05-15


ミュンヘンのニンフェンブルク城を訪ねた。
この城の観光的な最大の見所は36人の美女の絵が飾られている美人画ギャラリー。なんでも、ルートヴィヒ1世という人がすごく女好きで、貴族の娘から町の職人の娘まで、身分に関わらず美しいと目に留まった女性の絵を片っ端から描かせたという。・・もちろん、絵を描かせただけではないだろう。

36枚の絵を見ていくと、同じ男性として思うのが、あらゆるタイプの女性の「美」を愛せる人だったんだなあ、ということ。好みの女性を描かせたはずであるが、結構それぞれの女性の感じが違う。本当の女好きというのはそういうものなのかもしれない。

しかしこういう形で自分の名前が歴史に残るのはなんとなく男としては複雑な気分。逆に、美人であったため、普通の町娘だった女性がこうしてまた歴史に名を残しているというのは面白い。それぞれの女性についてはどのようなバックグラウンドを持つ人なのかも説明が得られる。当時の人々の暮らしをイメージしながら美人を眺めるという観光もなかなか悪くない。